出荷前の数量確認・パイプや鋼管の積み込み本数を確認するイメージ

出荷前の数量確認を効率化するには、確認するタイミングを最終荷姿に近づけ、目視・ダブルチェック・バーコード/RFID・AI画像認識などから現場に合う方法を選ぶことが重要です。パイプ・鋼管では、端面が見える状態を撮影してAIで本数を確認し、出荷予定数量と照合する方法もあります。

本記事では、出荷時に数量ミスが起こる原因を整理し、それぞれの確認方法の特徴と、AI画像認識を利用する場合の注意点を解説します。

出荷時の数量ミスはなぜ起こる?

数量確認を行っていても、完全にミスを防ぐことは簡単ではありません。主な原因として、次のようなものが考えられます。

1. 目視による数え間違い

大量の対象物を1つずつ目視で数える場合、数えた位置が分からなくなったり、同じものを二重に数えたり、一部を数え飛ばしたりするヒューマンエラーが発生する可能性があります。

パイプや鋼管のように同じ形状のものが密集している場合は、特に確認が難しくなります。

2. 積み込み途中で数量が変わる

出荷準備時点では数量が合っていても、積み込み時の数量変更、一部製品の積み替え、積み込み直前の追加・取り消しなどによって、最終的な数量が変わるケースがあります。

そのため、最終的には実際に出荷する状態で数量を確認することが重要になります。

3. ダブルチェックにも作業負担がかかる

数量ミスを防ぐため、2人で確認するダブルチェックを行っている現場もあります。確認精度を高める方法として有効ですが、2人分の作業時間が必要となり、同じ対象物をもう一度数える負担も発生します。

また、確認者によって結果が異なった場合には、さらに数え直しが必要になることもあります。

出荷前の数量確認を行う主な方法

出荷前の数量確認にはいくつかの方法があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、対象物や現在の業務フローに合わせて選ぶことが重要です。

確認方法 メリット デメリット
目視確認 特別な設備が不要ですぐ実施できる 大量の場合は時間がかかり、数え間違いが発生する可能性がある
ダブルチェック 複数人で確認することでミスを発見しやすい 人員と確認時間が必要
バーコード・RFID 個体単位で管理しやすく、システムとの連携にも向いている ラベル・タグの貼付や読み取りなどの運用が必要
AI画像認識 撮影した画像から数量を確認できる 対象物の状態や撮影条件によって結果が異なる場合がある

どの方法が最適かは、扱う製品や数量、現在の業務フローによって異なります。既存の方法を否定するのではなく、作業負担や求める確認精度に応じて組み合わせることも選択肢になります。

出荷前だけでなく、棚卸しや在庫確認を含めて数える作業全体を見直したい場合は、パイプ・鋼管を効率よく数える方法で、重量換算・RFID・AI画像認識などの違いを詳しく解説しています。

AI画像認識による数量確認という方法

近年では、画像認識AIを利用して、撮影した画像から対象物の数量を確認する方法もあります。

スマートフォンやタブレットなどで対象物を撮影し、画像内の対象物をAIが認識してカウントします。対象物を1つずつ読み取るのではなく、現在の積み込み状態を画像として撮影して数量を確認できることが特徴です。

大量の対象物を目視で数えている

ダブルチェックの負担を減らしたい

出荷直前の状態で数量を確認したい

数量確認時の画像を残したい

このような現場では、AI画像認識を数量確認方法の一つとして検討できます。

パイプ・鋼管の積み込み本数確認ではどう使える?

パイプや鋼管を扱う現場では、同じ形状の資材がまとまった状態で積み込まれるケースがあります。パイプの端面が見える状態であれば、画像認識AIを利用して本数を確認する方法があります。

AIパイプカウンターでは、スマートフォンなどでパイプ・鋼管の端面を撮影し、画像認識AIを利用して本数を確認できます。

1

出荷するパイプ・鋼管を積み込む

実際に出荷する荷姿まで準備します。

2

積み込み後の端面を撮影する

スマートフォンなどで、確認したい端面が写るように撮影します。

3

AIで本数を確認する

撮影画像をAIで解析し、数量確認に活用します。

4

注文数量・出荷数量と照合する

AIの確認結果と、出荷する予定数量を照合します。

目視確認を完全に置き換えることだけを目的とするのではなく、現在行っている出荷チェックを補助する手段として利用することも可能です。

実際の出荷前確認で使われている事例を見る

AIパイプカウンターは、出荷直前の最終荷姿での本数確認にも活用されています。導入の背景や現場での使われ方を導入事例でご紹介しています。

出荷前確認の導入事例を見る

AI画像認識ならどんな状態でも数えられる?

AI画像認識も万能ではありません。撮影した画像から判断するため、対象物が画像上で確認できない状態では正確な数量確認が難しくなる場合があります。

AI利用前に確認しておきたいポイント

  • ・パイプの端面が他の資材などによって完全に隠れている
  • ・パイプ同士の重なりが大きく、端面を確認しにくい
  • ・撮影環境が暗く、対象物が十分に写っていない
  • ・確認したい対象物を画像内に十分収められていない

そのため、AI画像認識を導入する際に重要なのは、「一般的に数えられるか」ではなく、「自社の対象物・荷姿・撮影環境で数えられるか」を確認することです。

自社の積み込み状態で確認してみる

同じパイプ・鋼管でも、サイズ、荷姿、積み方、撮影距離、明るさ、対象物の状態など、現場によって条件は異なります。

そのため、導入を検討する際は、実際に使用する対象物を撮影して確認することが重要です。

AIパイプカウンターでは、フリープランを利用して実際のパイプ・鋼管でAIカウントを試すことができます。

まずは自社の出荷・積み込み環境で、「現在のパイプをAIでどのように確認できるか」を試してから、実際の業務で活用できるかを判断する方法があります。

まとめ

出荷前の数量確認では、誤出荷を防ぐために正確なチェックが必要です。一方、目視による数量確認やダブルチェックは、大量の対象物を扱う場合に作業負担が大きくなることがあります。

数量確認の方法には、目視確認、ダブルチェック、バーコード・RFID、AI画像認識などがあり、それぞれに向いている現場があります。

パイプ・鋼管のように同じ形状の対象物を大量に数える場合には、画像を使って数量を確認するAI画像認識も選択肢の一つです。

ただし、AI画像認識の結果は対象物や撮影条件によって異なります。導入前に、まずは実際の現場で使用している対象物で確認してみることが重要です。

実際の積み込み状態でAIカウントを試してみる

AIパイプカウンターのフリープランでは、実際のパイプ・鋼管を使ってAIによる数量確認を試すことができます。

自社の出荷・積み込み環境でも利用できるか、まずは実際の対象物で確認してみてください。

実際の積み込み状態で試す